「防災の日」はいつ?
防災の日は毎年9月1日です。「政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」こととし1960年に防災啓発を目的に制定されました。
日付は1923年9月1日に関東大震災が発生した日であり、台風シーズンを迎える時期であることから定められました。
家具の固定方法や配置場所を見直そう
地震が起きた際におこるケガの原因の約6割は家具の転倒や家電などの物の落下によるものだといわれています。大きな棚や冷蔵庫、たんすなどは倒れてきて万が一にでも覆いかぶさってしまうと大ケガをしてしまうので今のうちから転倒防止対策をしておきましょう。
背の高い棚や冷蔵庫の固定方法
突っ張り棒
突っ張り棒で天井と棚を固定しましょう。この際に注意すべき点は取りつける位置です。
手前に取り付けてしまうと、棚が地震で揺れると手前の部分が支点になるため、突っ張り棒と棚の間にスキマができてしまい危険です。そのため奥側に取り付けるのが安全な方法なので気を付けましょう。
L型金具
突っ張り棒はある程度の背の高さのものにしか使用できませんし、揺れの強い地震には少し心もとない対策に思えます。そこでおすすめしたいのが「L型金具」です。壁や柱に直接固定する形で使用するため家具の転倒防止に最適とされています。ただ、賃貸などで壁に穴を開けられない場合などはきちんと確認をとってから使用することをおすすめします。
突っ張り棒やL型金具の代用品
段ボールで転倒防止
突っ張り棒やL型金具がすぐに用意できない場合は、段ボールでも固定ができます。
厚手の段ボールを天井との隙間が2センチ以内になるように棚の上に載せ固定します。簡易的な転倒防止策になるので、隙間に合う段ボールを探してみて実践してみてください。
配置場所にも気を付けよう
上記で家具の固定方法をご紹介しましたが、固定する際に忘れてはいけないのは「倒れてもいい場所」に配置してから固定するということです。どの方法で固定をしても絶対倒れてこないという保証はどこにもありません。なので、万が一転倒してきても安全な場所に家具を配置することを考えましょう。
どのような場所に気を付ければいいの?
1 | ドアの近く
ドアの近くに大きな家具を配置するのはやめましょう。家具が倒れてドアが開かなくなってしまうこともあります。そうなってしまうと避難ルートの確保ができなくなってしまうので危険です。
2 | 寝る場所の側
寝ている間に地震が起きた際に側にタンスや棚があると自身の上に倒れてきてしまう恐れがあります。そうなると逃げ遅れたり、ケガの原因になったりしてしまうので注意しましょう。
3 | 窓の近く
窓の近くの棚が倒れて、窓ガラスに当たってしまうとガラスが割れてしまう恐れがあります。非難の際にガラスの破片が落ちていると危険ですし、割れた破片が飛んできてもケガの元になるので窓の近くへの配置は避けましょう。
台風・地震による停電対策
自分が住んでいる家や地域が被災すると、電気設備が被害を受けて停電してしまうかもしれません。
家庭内の家電が使えなくなったり、外部と連絡が取れず情報収集がまともにできなくなることがあります。
災害でなくても停電する恐れはあるので、是非この機会に準備してみてはいかがでしょうか。
明かりの確保
まずは明かりの確保をしましょう。停電により明かりがないと足元が見えなくなり、転んでしまったり、ケガをしてしまう原因になり兼ねません。各部屋ひとつずつ懐中電灯を備えておくことをおすすめします。寝室の枕元にあると安心ですね!
電源の準備
停電してしまい、電源の確保が難しくなるとすべての電化製品が使用できなくなります。発電機やポータブルバッテリーを事前に準備しておくと、冷蔵庫やノートパソコン、携帯などすぐに必要な電源だけ確保することが可能です。
情報確保のためのラジオ
普段、テレビやインターネットで情報を収集している方もいますが、停電時には全て使用できません。そんな時に、頼りになるのがラジオです。ラジオは、放送局が発信している電波をキャッチする無線受信機なので、停電した時にも安心して使用することができます。正しい情報を確保することで不安も取り除くこともできます。
最近では、ソーラー充電や手回し充電ができるものや、ライト付きのもの、スマートフォンへの充電機能付きといった防災に役立つ機能がついた、防災ラジオという製品もあります。
今日から身に着けたい習慣
災害はいつどこで起こるかわかりません。そのため、起こってからの対策では十分な対処ができずに焦ってしまいます。
ここ数年ではゲリラ豪雨や台風、地震などの災害が頻繁に起こっています。常に災害対策への意識を持つことで自身を守ることにも繋がるので今後意識的に習慣付けできるように心がけていきましょう。
お風呂の水を溜めておく
災害が起こった際に水道や電気が止まってしまい水が一切使えなくなることもあります。停電時、断水時にトイレの一回の排水に使用する水の量はおよそ4ℓと言われています。そのため飲料水の備蓄はもちろん、いざという時に備えてお風呂の水を溜めておく習慣を身に着けるのが良いでしょう。
カーテンを閉める
地震や台風などで窓ガラスが割れてしまいケガをする事例は多くあります。万が一割れた際にでもカーテンを閉めているとガラスが部屋に飛び散ることを防ぐことが可能です。災害の際にケガの防止やに避難の妨げにならないようカーテンを閉める習慣を身に着けましょう。また、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼っておくのも効果的です。
こまめに片づける
地震が起こった際に机の上にものが多く置いてあると落下によるケガに繋がり危険です。特にキッチンでは硬いものや重たいもの、鋭利な刃物などがあるため使ったものはこまめに片づけるようにしておきましょう。落下したものが散乱すると避難の妨げにもなるので意識しておくのが良いでしょう。
災害はいつどこで起きるかわかりません。日頃から意識して準備しておくことで災害時に少しでも落ち着いて行動できるかもしれません。「備えあれば患いなし」という言葉通りです。
まずは小さなことからでもお家の災害対策の準備を始めてみましょう。