「木の板」といえばどんな板を想像しますか?
実際に聞いてみました!
紅中のInstagramとTwitterのフォロワーの方を対象に、「木の板」といえばどんな板を想像するのかアンケートを取って聞いてみました!
アンケート結果は…?
紅中のInstagramとTwitterのフォロワーの方の中で
「無垢の板」を想像した方は 42%
「ベニヤ板」を想像した方は 49%
「その他の板」を想像した方は 9%
と、「木の板」を言えば「ベニヤ板」を想像する方が一番多い結果となりました。
では、一番想像する方が少なかった「その他の板」とは
一体どんな板なのでしょうか?
「その他の板」の正体は「木質ボード」
木質ボードとは?
木の小さなかけら切れ端、木くず、繊維などを接着剤で固めた板のことを指します。原料の木の大きさや繊維の細かさ、密度などで様々な種類に分けられます。
今回の記事では、様々ある木質ボードの中でも、身の回りの空間でよく利用されている3つの木質ボードをご紹介します!
MDF(中密度繊維板)
MDF(中密度繊維板)とは?
MDFとは木材を繊維状にしたものを、接着剤で固めてものです。
MDFは「ファイバーボード」と呼ばれる板の中の1つで、MDFより密度が高いものは「ハードボード」、密度が低いものは「インシュレーションボード」と言います。
MDFの特徴
表面が滑らかで、温度や湿度によって変化が起きにくく扱いやすい素材です。しかし、結露しやすい場所や湿度が高い場所への使用はあまり向いていません。
どんなところに使われてるの?
キッチンの扉・側面・背面や、家具、ドアや窓の枠、ドアの表面などに使われています。
パーティクルボード
パーティクルボードとは?
パーティクルボードとは木材のチップに熱を加え、圧縮して板状にしたものです。パーティクルボードは使用するチップの大きさの違いで「単層」、「多層」、「3層」の3種類に区分されます。
パーティクルボードの特徴
木片を固めて作るのでコストが安く、材質が均一な素材です。
また、パーティクルボードは木片を固めて作られているので、遮音性や断熱性に優れています。
どんなところに使われてるの?
遮音性や断熱性に優れているので、床や壁の下地として利用されます。また価格が低めで加工しやすいため、大量生産の組み立て家具(カラーボックスなど)などに多く利用されます。
OSB
OSBとは?
OSBとは丸太を一定の厚みに削り、削った木片を接着剤と混ぜて熱を加え、圧縮して板状にしたものです。
生産地はアメリカ・カナダ・ヨーロッパが中心です。
OSBの特徴
断熱性や気密性、防虫性に優れています。
しかし、結露しやすい場所や湿度が高い場所への使用はあまり向いていません。
どんなところに使われてるの?
住宅・大規模木造建築物の屋根や壁、床の下地材として幅広く利用されています。
また、近年、内装材としても注目が集まっています。OSBは板表面が独特なので、それをそのまま残すようなデザインが人気です。
木質ボードの一番の特徴は?
木質ボードの一番の特徴は、木材を有効活用できる点です。
木質ボードは、柱や合板などにできないような細い丸太や枝、端材、家を解体した後の廃材などを使用しています。
木質ボードに使用される素材は、普通であれば廃棄物として処分されるか、バイオマス燃料として燃やされてしまうものたちです。
しかし、木質ボードとして加工することで木材が有効活用でき、さらには燃やす必要もなくなるので、カーボンニュートラルにもつながります。