合板のリサイクル工場「アラセ」
株式会社アラセは合板をリサイクルする会社です。
「アラセ」は紅中グループ企業のひとつで、紅中のメーカー機能を担う木材加工のスペシャリスト集団です。
1990(平成2)年の創業から30年にわたり、「訳あり」と呼ばれる合板を住宅部材として使える程の高いグレードへと作り変える事業を続けています。
訳あり商品を価値ある商品へ作り変える
株式会社アラセでは、カット寸法のズレや運搬の際に傷がついたりした「B級品」と呼ばれる合板を仕入れ、「A級品」に加工再生して販売する、「合板のリサイクル」を行っています。
ただB級品をA級品に加工再生するだけでなく、国土交通大臣認定や防虫効果などの付加価値を付けた商品に加工再生しています。
使えるところは徹底的に使う
工場全体のリサイクル率は95パーセント以上を達成
木材加工を行う上で必ずついてくるのが端材や木粉(おがくず)。
これらの多くが、産業廃棄物としてお金を払って処分されることが分かっています。(※1)
しかし、アラセで排出される産業廃棄物の概算(※2)のリサイクル率は約99.5%。合板加工の際に出る産業廃棄物のほとんどがリサイクルに回されています。
※1 環境省「木くずの現状について」
※2 木粉:504t/年,端材:288t~384t/年,産廃:4t/年
端材はクリーンエネルギーへ
木材を加工するとどうしても出てしまう端材。
アラセではある一定の大きさの端材は新しい合板に作り変えることができます。しかし、合板のサイズ調整などの過程でどうしても細かい端材が出てしまいます。
そんな細かい端材は連携企業と協力し、バイオマス燃料としてリサイクルしています。
木粉(おがくず)は猫砂へ
木材加工に絶対ついてくる木粉(おがくず)。
日本全体では年間約700万トンの木粉が排出されており、そのほとんどが焼却や埋めるなどリサイクルされずに処分されています。
アラセの堺工場では年間500トン以上の木粉が排出されており、そのすべてを協力会社に提供し猫トイレ用の砂としてリサイクルしています。
紅中グループ全体でSDGs目標に取り組んでいます。
紅中グループは創業当時から「木」を扱う会社として、「木」を有効活用した空間を有効活用し快適な人間空間の新しい創造を通して社会に貢献します。また、SDGsのゴールとして、関わる全ての方々に新しい価値を提供し、必要とされ続ける企業をめざし社会へ貢献し続けます。
ESG / SDGs