「デコ活」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、CO₂を減らす『脱炭素(Decarbonization)』と環境に良い『エコ(Eco)』を含む"デコ“と、活動を組み合わせた言葉で、暮らしの中でCO₂排出を減らす取り組みを楽しく実践していくという、新しいライフスタイルのことです。
脱炭素で暮らしをもっと豊かに!
脱炭素の実現に向け、私たちの生活においても大幅なCO₂削減が求められていることは理解していても、そのために何をしたらよいか分からない、具体的な行動にまで結びついていない‥そんな方も多いのではないでしょうか。
環境省が始めた「デコ活」という取り組みは、暮らしの中で気軽にできる工夫を通じて、CO₂を減らしながら暮らしをもっと快適にすることを目指しています。
今回は、集合住宅にお住まいの方と、これから新築やリフォームを考えている方向けに、具体的で実践しやすいアイデアをご提案します!
1. 手軽にできる省エネ&快適化
遮熱・断熱フィルムの活用
窓から逃げていく熱(遠赤外線)を減らすため、冬場の寒さ対策に有効です。また断熱性能だけでなく遮熱性能も有しているフィルムは、夏場には暑さ対策としてもお使いいただけます。工事不要で簡単ながら冷暖房ロスを減らしてくれる、省エネ効果ありの対策です。
画像:3M 断熱フィルム「LE70CLAR」
省エネ家電に買い替え
最新モデルの家電は消費電力が大幅に低く、すぐに取り組めるデコ活の一歩です。
冷蔵庫やエアコンなどの省エネ性能の高い家電を購入する際には「省エネ家電補助金」という、自治体から補助金を受け取ることができる制度も活用できます。
2. みんなでデコ活
共用スペースの照明をLED化
エントランスロビーやゴミステーションなど、共用スペースの照明をLED化するように提案してみましょう。センサーで必要なときだけ点灯する方法も効果的です。電気代削減+長寿命を叶えてくれるLED照明に統一することで、白熱球に比べて消費電力を約1/5に抑えることができます。
住民で育てる共用花壇や植栽計画
緑化で空気をきれいに保ちつつ、水やりの打ち水効果で建物周りの温度を下げるという役割も。植物のある暮らしは私たちに癒しをもたらし、交流の場にもなるため、心にもやさしいデコ活と言えます。
3. 暮らし方の工夫で脱炭素
家族が同じ部屋で過ごす時間を増やす
冷暖房の使用範囲を減らすことも対策になります。ひとつの家庭が1日に冷暖房と照明の利用率を2割減らすだけで、CO₂の排出を年間約238kg削減できると言われています。
テレワーク×シェアオフィスの活用
在宅ワークだけでなく、地域のコミュニティスペースやシェアオフィスを併用し、エネルギー使用を分散させると節約にもつながります。
フリーマーケットやリサイクルコーナーでモノを大切に使う
家具やインテリアを新しく買うのではなく、リユース品を取り入れることで廃棄削減に貢献し、持続的に資源を循環させることができます。
1. 建物そのものから省エネ設計
二重窓、樹脂サッシを採用
今ある窓の内側に内窓を取付けるだけで、断熱性をアップし、寒さ暑さのお悩みを解消します。冷暖房の使用量も減るため、結果的にCO₂を減らし光熱費も抑えられます。
熱を伝えにくい樹脂のフレームがさらに断熱効果を高め、結露の発生も抑えることができます。窓の高断熱化リフォームは補助金対象です。
画像:YKK AP ウチリモ プラマード U
太陽光発電システム+蓄電池
屋根やカーポートに太陽光パネルを設置して、自家発電にチャレンジする家庭も増えています。昼間に発電した電気を夜に使え、災害時の備えにも安心です。
全国の多くの自治体が、太陽光パネルや蓄電池の導入を促進するため、補助金制度を用意しています。上手く活用すれば設置費用を下げることができます。
2. パッシブデザインを取り入れる
建物の向きや窓の配置、ひさしなどを工夫する
パッシブデザインとは、自然のエネルギーを活用して、機械的な冷暖房や照明に頼らずに、快適な室内環境を実現する建築設計手法です。
季節ごとの太陽の動きを考慮した設計は、夏は日差しを遮り、冬は太陽の光をうまく取り入れることができ、電力をなるべく使わずに室内温度を快適な状態に保ちます。
吹き抜けや通風設計
空気は温まると上昇し、冷えると下にたまる特性を持っています。この性質を考慮し、地窓や高窓を設置することで風の通り道を作り、自然の風を効果的に取り入れ室内の空気を循環させます。室内にこもった熱やホコリを外に排出できるため、居住空間の質も向上します。
3. 電気を上手に使う仕組み
オール電化+エコキュート
電気以外の熱源を使わないオール電化住宅では、電気給湯器が必要になります。ヒートポンプを採用した高効率給湯器「エコキュート」は環境に優しく省エネ性に優れ、従来型の電気温水器よりも月々の電気代を大幅に抑えることができます。
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の導入
家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム。家電や電気設備とつなぎ、電気・ガスなどの使用量を「見える化」します。家電の自動制御もできるので、光熱費の使い過ぎを防止できます。
環境にやさしい次世代自動車を選ぶ
今すぐに購入・買い替えは現実的ではない場合も、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)用の充電設備を設置しておけば、次の車選びの選択肢が広がります。
「デコ活」で始める、ちょっと豊かな暮らし
デコ活は、ただCO₂を減らすためだけの取り組みではありません。地球にやさしいだけでなく、光熱費を抑えて家計にうれしい、夏も冬も快適に暮らせるなど、私たちの毎日にうれしい変化をもたらしてくれます。
「未来のために何かしたい」「もっと快適に暮らしたい」そんな気持ちを、今日からの行動に変えてみませんか?