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2024.06.03 UP

リフレッシュしよう!
五感で感じる森林浴

上手にリフレッシュできていますか?

厚生労働省が行った調査(※1)によると仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合は、令和2(2020)年は 54.2%であり、依然として半数を超えていることがわかります。
ストレスの軽減のための行動としては「カラオケに行く」「美味しいものをたくさん食べる」「運動をする」など様々な方法があると思いますが、皆さまはいかがでしょうか。

今回はそんな行動のひとつとしても挙がる『森林浴』について掘り下げていきたいと思います。

森林浴の効果とは

「森林浴にはリラックス効果がある」「自然の中にいると心が安らぐ」ということはよく言われていて、実際に森林に入るとリラックスできた体験を持つ人も多いと思います。
具体的な効果の理由としてよく挙げられているのは『フィトンチッド』と『マイナスイオン』です。
まずはこの2つがもたらす影響についてを学んでいきましょう。

フィトンチッド

森林に入ると木の香りに包まれる経験をしたことがあるかと思います。その木の香りの正体は木材に含まれる精油成分によるもので、それがフィトンチッドと呼ばれています。
フィトンチッドには消臭・脱臭作用のほか、健康や癒し、安らぎを与える効果があることがわかっており、人に良い影響を与えリラックス効果を導いてくれています。

マイナスイオン

マイナスイオンとは、大気中に存在する負の電荷を帯びた分子の集合体のことです。森林は土地全体がしっとりと水分に覆われ、植物がマイナスイオンを放出しています。
マイナスイオンは副交感神経に作用し、体をリラックスさせ、細胞を活性化して疲労を回復させるなど様々な疾患の予防に有効と言われています。

要は、、、、
森林には身体を癒してリラックスさせてくれる効果があるということです!!
山登りをしてみたり森に行って森林浴をしてみたりと方法は様々ですが、紅中社内でも行った5つの方法をご紹介します。
実際に森林浴をしてみよう

木を触る

「木のぬくもりを感じる」といったフレーズを耳にすることがあると思いますが、素手で触れることで木の温かみや感触をよく感じることができます。脳活動を鎮静化させ、リラックス時に高まる副交感神経活動が高くなるというリラックス効果をもたらすことがわかっている(※2)ので、森に行った際に木に触れてみてぬくもりを感じてみてください。

寝転んで体で感じる

地面に直接寝転んでみると、、、背中から土の温かみや露に濡れた草のひんやり感など様々感じることができます。そのまま目を閉じて耳を澄ますと風の音や葉の擦れる音などが聞こえてきて頭がすっきりする時間を過ごすことができるのでおすすめです。

ウッドチップの香りを嗅ぐ

木そのものの香りを嗅ぐことはもちろん、木から伐り出したウッドチップを手ですくい香りを嗅いでみることでもリラックス効果は抜群です。フィトンチッドの効果で安らぎを得ることができます。森林浴をしに行くのはちょっとハードルが高いな、、、と思う方はウッドチップを部屋に置いておくとお家でも木の香りに包まれる感覚を楽しむことができます。

ブラインドウォークで耳を澄ます

目をつぶって前の人の肩に手を置いて進んでいくブラインドウォーク。視覚情報がないことで足の裏から伝わる地面の感覚や耳から入ってくる音がより一層しっかりと感じることができます。目からの情報量がいかに多いかを実感でき、他の感覚を研ぎ澄ますとどんなことが感じられるのか、、、。是非体感してみてください。

自然の造形美を目で見て感じる

日の光を利用して紙に葉っぱの形を写してみると、、、普段何気なく見ている木々の葉っぱも見方を少し変えると美しい作品の様にも見えてきます。角度を変えたり場所を変えるといろんな自然の造形美を見つけることができます。皆さんもお気に入りの造形美を見つけてみてはいかがでしょうか。

日々の疲れを癒す方法は人によって様々です。
自然の中でリラックスしたいな、、、と思っている方に参考にしていただければと思います!


参考資料

(※1)厚生労働省「労働安全衛生調査(実態調査)」

(※2)東京木材問屋協同組合_組合月報_2021年7月号_木と人の関係-サイエンスの視点から第4回.pdf (chiba-u.jp)