家を建てる際やリフォームする際、床材の種類は様々ですが多くの方が木質のフローリングを床材として選ばれると思います。木質のフローリングは大きく2つのタイプ、4種類に分けることができ、お手入れのしやすさや意匠性の面でメリットやデメリットがそれぞれにあります。
選ぶときはきちんとポイントをおさえてお気に入りのものを選びましょう!
無垢フローリング
天然木から切り出した無垢材を使用した床材のことです。
天然木ならではの木の温かさや香りを感じることができ、手触りが良いことが特徴です。木の種類や切る場所によって節や色、木目が変わってくる一つ一つ表情が違います。また、時間が経つにつれて風合いも変化し楽しめるところも魅力です。
無垢材は”高級”というイメージがあるとは思いますが、木の種類やグレードによって変わってくるため価格帯は幅広いです。木によっては鏡面が柔らかく傷が付きやすかったり、反りや割れが起こりやすいというデメリットもあるので下調べが重要です!
(画像:株式会社WOODONE | コンビットソニット ユニタイプ オーク)
複合フローリング
一般的に無垢フローリングより多く使用されているフローリングで、合板などの基材の表面に化粧材を貼り合わせた床材のことです。
膨張や伸縮が少なく温度や湿度の影響を受けにくいため、床暖房に使えるものも多くあります。用途やイメージによって多くの種類から選べることが特徴です。
挽き板フローリング
2~4mm程度の厚みに挽いた天然木を合板基材などに貼り合わせた複合フローリングです。基材に合板を使用することで反りやゆがみが起こりにくいことが特徴です。
表面材が厚いことで無垢材と同じ質感を生み出すことができ、高い意匠性が近年人気になってきています。
(画像:株式会社朝日ウッドテック | ライブナチュラルプレミアム ブラックチェリー)
突き板フローリング
0.3~1mm程度に薄くスライスした天然木を合板基材などに接着した複合フローリングです。使用する天然木によって見える色や木目も変わってきます。
商品によってはほとんど無垢フローリングと見た目の区別がつかないものもあります。機能性も良く手ごろな値段で天然木の風合いを感じることのできる人気のフローリングです。
(画像:株式会社朝日ウッドテック | エアリス‐α ドライベージュ)
シートフローリング
木目模様をオレフィンなどの樹脂や紙にプリントしたシートを基材に貼り合わせたフローリングです。木目模様の他にもタイルや大理石、抽象的な柄などを印刷したものもあり、種類が豊富なことが特徴です。
また、フローリングの表面が本物の木材を使用しない、シートであることでお手入れが簡単なうえに、品質や仕上がりが均一で安価なものが多いことも魅力です。
(画像:株式会社ノダ | ネクシオハードチェスナット柄ブラック色)
お手入れ・補修のしやすさ
無垢
水に弱いため、水などをこぼしてしまった場合はシミになるので注意。オイル仕上げやワックス仕上げの場合は定期的な塗りなおしやメンテナンスが必要です。
挽き板
掃除機や乾拭きモップでのお手入れが理想です。ウレタン塗装の場合、水拭きでのお手入れも可能です。
突き板
掃除機や乾拭きモップでのお手入れが理想です。ウレタン塗装の場合、水拭きでのお手入れも可能です。
シート
水拭きでのメンテナンスが可能なのでお手入れはしやすいです。ですが、表面が一度剝がれてしまうと補修が困難になるためそこは注意です。
フローリングを長く美しく保つために 日ごろのお手入れをしよう!
ゴミやホコリを取り除いた後、乾いた雑巾やドライタイプのモップで拭くのがおすすめです。濡れている雑巾を頻繁に使用するとフローリングの表面にヒビ割れや、継ぎ目から水分が入り、膨れや隙間ができることもありますのでご注意ください!
床暖房を使用している方は水拭きをする際は床暖房のスイッチを切って表面が冷えた状態で掃除をするのがよりベストです!
傷への強度
無垢
天然木そのものを使用しているため、木の種類によって傷つきやすさは変わってきます。へこみ傷が付きやすいものも多いため木の種類の選び方が重要です。
挽き板
表面材の木の厚みがあるため、無垢フローリングと同様に木の種類によっての違いがみられます。
突き板
高いグレードの商品になると基材に硬質な素材を使用しており、傷が付きにくいものが多いです。
シート
高いグレードの商品になると基材に硬質な素材を使用しており、傷が付きにくいものが多いです。
傷への対策をしておこう!
重量物を置く際に
ピアノや冷蔵庫などの重量物を置く際には小幅の保護板などを敷くことをおすすめします。フローリングにかかる重量を分散させることで跡を付きにくくします。
キャスター付きの家具や椅子を使用する際に
フローリングの上で直接使用すると表面の傷の原因になります。カーペットを敷くと表面を保護すると同時に部屋のアクセントにもなります!また普通の椅子や机なども脚にフェルトや布製のカバーを付けておくと安心です。
木の質感を感じたい方へのおすすめ度
無垢
天然木を使用しているため木本来の質感やあたたかみを味わうことができます。さらに、木ならではの経年変化が楽しむことができるのも魅力の一つです。
挽き板
表面材にある程度の厚さがあるため木の質感を存分に感じることができます。無垢材よりも扱いやすいので木の質感を手軽に味わいたい方におすすめです。
突き板
表面材が薄いため本来のあたたかみは挽き板より感じにくいかもしれません。ですが、表面材が木なので経年変化を楽しむことができます。
シート
木目柄が綺麗に表現されていますが、木の質感や経年変化を実際に感じることはできません。
今回は木質フローリング4種類のポイントを簡単にご紹介しました。
それぞれに様々な良さや特徴があります。理想の部屋に近づけるために見た目を重視するのか、今後の手入れのために扱いやすさを重視するのか、木の温かみを感じることのできる質感を重視するのか、、、、
皆様に合った選び方が見つかりますように。