夏の自宅内の気になる場所はどこ?
暑い夏が続きますが、お家の清涼対策はできていますか?
夏は太陽の直射日光による暑さに加え、お家の湿度も高くなることでジメジメとした暑さも続きます。
株式会社一条工務店が1324人を対象に行った調査で夏の自宅内での「湿気が気になる場所」を複数選択で答えてもらったところ、1位は「リビング」でおよそ6割の人が回答しました。2位と3位の「寝室」と「脱衣所」も半数を超える人が湿気が気になる場所と回答しています。(※1)
お家のなかで一番長い時間を過ごし、くつろぐ場所になっているリビングが夏は快適ではなくなってしまっているのかもしれません。
暑い夏を乗りきろう
暑さ対策で最も使用されるのはエアコンです。しかしエアコンを使用する際にはお悩みもたくさんあります。人によって適温が違い寒かったり暑かったりと温度の調整が難しかったり、常にエアコンを稼働することで電気代が多くかかってしまったり。
また、サーキュレーターを使用して空気を循環させようと試みるもどの場所におけばいいのかわからず結局エアコンに頼ってしまうなんてこともありますよね。
そこで今回は暑い夏を乗り切るための簡単にできる対策をいくつかご紹介していきます。
風通しを良くする方法
窓から取り込む風
料理をしたり掃除機をかけたりすることで室内の空気の汚れやにおいが溜まってしまいます。そこで窓を開けて室内に溜まった古い空気を自然の空気を取り込むのがおすすめです。自然の空気を取り込むことで気持ちがリフレッシュし心地よい気分になることができます。
換気扇から取り込む風
一軒家を建てる際に隣の家との距離が近くなかなか窓を開けることができない場合もあるでしょう。その時は換気扇のスイッチを入れて外の空気を取り込んでみましょう。室内の空気の循環を手助けしてくれます。
空気の通り道を考える
空気は、暖かいと軽く、冷たいと重いという性質を持っています。そのため、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下に移動します。この空気の性質を生かし、建物の高い所と低い所に窓を作って換気する方法を「重力換気」(※2)と言い、温度差換気とも言います。窓の高低差や温度差が大きいほど、換気量が多くなります。
空気の循環を手助けするサーキュレーター
エアコンを使用する際に空気の循環が上手くいかず設定温度を都度変更しなければならなくなり、気づいたら意外とお金がかかっていたなんてこともあります。そんな時空気の循環を手助けしてくれるのがサーキュレーターです。上記のようにつめたい空気は下に溜まってしまうのでサーキュレーターを床に設置し、下から空気を循環させるのが効果的です。
エアコンの対角線上となる部屋の隅に置き、エアコンの風に当てることが最適とされています。対角線上に置けない場合は床に置いたサーキュレーターを真上に向けてみましょう。部屋全体の空気の循環を促すことができます。
目から涼む夏にしよう
風通しの他にも涼しくなる方法はあります。今年の夏は目から涼む夏にしませんか?
壁紙や小物類の色や素材を変えることでちょっとだけ涼しく感じることができるのです。
ポイントをおさえて楽しく模様替えをしてみましょう!
色で変わる体感温度
色で体感温度が変化することを知っていますか?青系の寒色と赤系の暖色ではおよそ3度も体感温度が変わるとされています。体感だけではなく実際に放射熱を防いでくれる役割もあり、白色が一番放射熱を防いでくれるのですが、その次に青系やグリーン系が防いでくれるのです。
寒色系がさみしく感じたり、好みにそぐわない場合はできるだけ明度の高い(明るい)暖色系を取り入れるのもおすすめです。
カーテンをシーズン限定で寒色系に変えてみると壁紙を変えるよりお手軽に雰囲気を変えることができます!
クッションを明るい青系にすることで涼しい印象に。持ってるだけで冷たく感じることができるかも、、、?
壁紙を一面だけ変えてみるのも良し、クッションで明るい暖色系を取り入れるのも良し◎
夏に涼しい素材「畳」
日本の古き良き素材であるい草を使用した畳。畳表のい草のスポンジ部分や畳床のわら部分に含まれる空気には熱を伝えない性質があります。畳一帖分の自然吸湿能力は、約500mlと言われており、高温多湿の日本には適した素材です。
現在では和室があるお家が少なくなったことに伴い、畳がある家も減少しています。ですが、畳には日本特有の四季にあった素材なんです。見た目も涼しげに感じることもできます。今から和室を増やすことは難しいかもしれませんが、ラグのようにフローリングにその都度ひいて使用できる畳も出てきているのでこの夏に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
夏に涼しい家づくりに向けて小さな工夫から始めてみませんか。
まずはリビングのクッションやソファーのカバーを涼しげな寒色などの色に変えてみることからでも体感温度が変わり快適な空間ができるかもしれません。
今年の夏は涼しい家づくりに一歩近づいていきましょう。