脱炭素化で注目される🌳木🌳
2020年10月に、日本政府が2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという宣言を出しました。木は光合成で二酸化炭素を吸収してくれるだけでなく、木の約50%が炭素で燃やさない限り炭素を固定してくれることから、木材を最大限活用することが注目を集めています。
環境に与えるメリット
再生可能な資源
私たちの生活の中には鉄や石油製品などの限りある資源を使ったものがたくさんあります。
鉄や石油などは再利用することができても、人の手で新しく作ることはできません。
しかしそれとは反対に、木は伐っても新しく植え続けることでいつまでも使い続けることができる資源です。
さらに、木は他の資源とは違い使った後最終的に土に還すことができる資源であり、環境に与える影響は鉄や石油製品などに比べてとても少なくすることができます。
カーボンニュートラルに貢献
木の役割の中で一番有名なものに「光合成」があります。
木は光合成の過程で二酸化炭素から、炭素(炭水化物)と酸素を作り出し、酸素を排出して炭素(炭水化物)を幹や根に蓄積していきます。こうして蓄積された炭素は木を燃やさない限り、空気中に放出されることはありません。
この働きを「炭素固定」といいます。
炭素固定は二酸化炭素の素になる炭素を減らすことができるので、結果的に二酸化炭素を減らせることから、カーボンニュートラルにも貢献すると考えられています。
身体に与えるメリット
香りの効果
木の香りに含まれる成分は人の身体に様々なメリットを与えてくれます。
ヒノキに含まれる香り成分は血中に含まれるナチュラルキラー細胞を活性化するとの実験結果も出ており、人の免疫力を向上させる可能性があると言われています。
そのほかにも、ストレスに関係すると言われている血圧や脳波が木の香りをかぐことで下がったという実験結果もあることから、木の香りにはリラックス効果があると言われています。
見た目の効果
木は香りだけでなく見た目でも人の身体にいい影響を与えてくれます。
空間に木材を使う割合が増えるとともに、「あたたかい」「自然な」という意見がふえたというアンケート結果があり、木材をちょうどよく使うことで人に良い印象を持たせる空間づくりができると言われています。
また、木材を空間に使用した割合によって人の脳波や脈拍が変化したという研究結果も出ており、木材の使い方次第ではわくわくするような空間づくりが可能だと言われています。