昨年8月のBROG「東京の木」に続く第二弾。今回は「坂」を東部営業部矢守がお届けします。
紅中の事務所がある麻布地区にはたくさんの坂道があります。
台地と谷地の境界に位置する坂の多い地形には寺社仏閣が多く造られ、江戸時代になると大名
屋敷や武家屋敷が築かれたようです。
これから紹介する坂道の名称は、その時代の背景から伝わる独特なものではないかと思います。
それではいくつか紹介しましょう。
①大黒坂
坂の中腹北側に大黒天(港区七福神のひとつ)を祭る大法寺あったために呼んだ坂道。
②一本松坂
源経基などの伝説を持ち、古来植え次がれている一本松が坂の南側にある事から
できた名称。
③狸坂
人を化かす狸が出没した坂道と言われています。
④七面坂
坂の東側にあった本善寺に七面大明神の木像が安置されていたために付けられた名称。
⑤北条坂
坂下近くの南側に大名の北条家の下屋敷があったため。又、坂下は鉄砲坂とも呼ばれ、
井上佐太夫という有力な鉄砲組が崖下に向かって練習をしていたそうです。
他にも「暗闇坂」「狸穴坂」「鳥居坂」など、約40の坂が存在しています。
いかがです、一度散歩しに来てみませんか。
実際に見てみると当時の雰囲気が伝わってきそうな気がしてきますよ。
お越しの際は「ガイド矢守」までご連絡下さい。