住宅建材でもありますSSD材を取り扱わせていただいております関係で
様々な建築系のセミナー、建材等の展示会に
この秋も連続して参加させていただいております
いつも様々な素材や変化に富んだ意匠を楽しく拝見いたしておりますが
先日のセミナー講師からお聞きいたしました
日々、ひとつの種類の素晴らしい物のデザイン・寸法などを集めて
引出しを増やし、自家薬籠中のものとしていくこと
本当に心に沁みていくお言葉です
私の1ヶ月を振り返りますと、撮影できる環境下で心に留まったものは
必ず写真撮影をしておりますので
過去の写真を見ると、どの引出しが急増しているかが
すぐにわかるのですが、やっぱり
SSD材を主体とした木材の写真が多くなっています
どうして木材の写真ばかり撮ってしまうのかと考えますと
木材(SSD材)は自然環境の中で
その土地の病害虫が活発に活動する時期も含め
太陽光や大気を使用しながら、ほとんど自力で
数十年間生育を続け
その中に微細構造を複雑に構成しながら、
人体に調和しやすい有用な素材になっています
長年の進化の中で、最小エネルギーで最大に肥大成長し、
重力に耐えるために中心部に超高分子のリグニンで補強し、
軽いのに強い特殊な構造
杉の場合には仮道管を通って水や養分が行き来しながら
成長する部分が徐々に外周部に押し出されていきながら
外側にある樹皮などで太陽光や風雨や病害虫に耐えていくという
ほとんど芸術的ともいえる構造
当然、中心にある心材部分とその外周をとり囲む辺材部分では
その構造や強度や人に与える影響も異なります
また、先日来、広い地域に雨が降りましたが
豪雨となりやすい日本列島の南東部に
その高湿度の環境下でも病害虫に耐える品種の杉が生育するなど
各地の風土に合致した多品種の杉等も存在します
木材を使う私達は、このように精緻な木材を
最小限の処理によって、その変質をできるだけ抑え
反るなどの欠点をカバーしながら、樹木全体の有効活用に努めて
いかなければならないと思います
いつも球磨杉・桧材を中心に多種の素晴らしい木材を見続けている
その多くの良さの引き出しを備えている私達が
ご提案をしなければなりません
本日はセミナーの講師に深く敬意を表しまして
ライティングデザインをなされました
堂島大橋周辺の夕景にてお別れいたします
こんな素敵な橋になるとは夢にも思っていなかった
SSD(SSD材)プロジェクトメンバー