住宅建材でもあります
内部応力が緩和されていますので
木偏に反ると書きます「板」でも反りにくい
SSD材(国産材、球磨材)を取り扱わせていただいております弊社社員の
木材に関しますブログ
今回は、木材の使用に伴う退色と
その結果木材が示す多くの色彩について
ご案内いたします
屋根の角度と木部の退色の角度がほぼ同じ
結局、雨がかからなかったら
退色はしにくいということです
グレー系のこの形の色変化を想定されていたなら
お見事です
木部が複雑な様相を呈している理由
1 節のある木材を使用している
2 上部の軒が退色を防いでいる
3 斜め方向に多数の細かい彫込みがなされている、など
複雑な壁面が高級感を醸し出し
単色の店名がうまく目立っています
倉の写真正面と側面の色が異なっていますので
広い面積の白壁との対比でも
飽きが生じにくくなっています
同じ黒色でも
素材と仕上げが異なります
表面の炭化層が長期間木材内部を守ります
木材の退色は雨水や太陽光の関係で
下部から縦方向に進みやすく
でも木材自体にも違いがありますので
横方向にも色彩が異なり
この多様性と全体のバランスが落ち着きます
木材はもちろん塗料や仕上げの方法
木材の樹種や使用部位によっても
色彩が大きく異なりますが
全体に明度を下げて退色しますので
周辺の風景を乱さず
古都の風情の形成には欠かせません
橋梁のように全てが雨がかりになる場所でも
同一樹種でも、木材毎の含有成分の違いや
雨の残り方の違いなどによって
退色の状況が異なり
見ていて趣のある風景
撮影したい場所になります
このように様々に退色する木材の色は
ときには素晴らしい紫檀のような色になることもあります
これらビンテージカラーを持つビンテージウッドは
単に古材と片づけずに
正しく評価していかなければなりませんね
球磨ウッド事業部 SSD(SSD材)プロジェクトメンバー