床頭台(しょうとうだい)について

2019/09/12

こんにちは。名古屋営業所の濵上(はまがみ)です。

 

突然ですが、皆さんは床頭台(しょうとうだい)をご存知でしょうか?

 

床頭台とは、病室内で患者様が使用される家具です。

 

大抵は患者様のベッドの付近に置かれていることが多く、引き出しや収納棚が付随しているもの、衣類を収納できるロッカーが付随しているものなど、様々なタイプがあります。

 

主にテレビが取り付けられており、施設様の取り決めは様々ですが、〇〇時間△△円など設定されたテレビカードを購入しテレビの視聴を行います。

 

当社では、施設様のご要望に合わせてサイズはもちろん、表面の材質や金物などもフレキシブルな対応が可能です。

 

あまり病室が広くない場合はコンパクトな家具を、汚れやすい環境の場合は汚れに強い材質を提案するなど、その都度お客様と打ち合わせをさせて頂きながらプランを組み立てていきます。

 

 

 

 

先日、とある施設様へ病室で使用する床頭台を納品させて頂きました。

 

 

ハイタイプ、トールタイプなどと呼ばれる背の高いタイプです。

 

上部は観音扉が付いた収納があり、中には3段階に可変できる可動棚が1枚付いております。

 

スライドテーブルの表面は物を置くため、傷に強い材料を使用しています。

 

 

また、最後まで引き出したときに「カチッ」とロックがかかるレールを使っており、不意に当たってしまってテーブルが閉まり、置いていたものが落ちてしまうという事態を防ぐことが出来ます。

 

小さい引き出しにはスライド式のカギを取り付けています。

 

 

スライドキーは開閉時の視認性が高く分かりやすく、最近では多く採用されています。

 

キャスターは中央のバーを踏むと4輪全てがロックされるタイプで、簡単に固定が出来ます。

 

 

背面には収納があります。

 

 

ハンガーパイプがあり、衣類を掛けることが出来ます。

 

 

 

病棟の各部屋へ間配りしている際、スタッフの皆様や、入院されている方から「収納が増えて使いやすくなった」「綺麗になって嬉しい」とのお言葉を頂きました。

 

施設様によっては打ち合わせを行う中で仕様が変わり、長い時には打合せから納品まで1年近くかかる物件もあり、大変ではありますが、自分が図面を描いたものが形になり、現場で使われるところまで関わることができる、床頭台を始めとしたこの「ものづくり」の分野にはやりがいを感じています。

 

これからも、「ここの家具は自分がやったんだ!」と人に自慢できるような仕事ができるよう、日々努力していきます。

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