住宅建材でもありますSSD材(国産材、球磨材)を
取り扱わせていただいております弊社によります
木材には何色が似合うのか
第2回となります
木材を外構部で使用します場合に
特に店舗でセンスが良く
お客様をお迎えするためにはどのようにすれば良いかについて
引続き考えてまいります
外構部の木材に対しては
まず太陽光が降り注ぎます
都市域の場合には周辺の建築物が高層であることが多く
日射量も概ね限定的なものとなりますが
建築物の方位も含め、日射時間とその影響について
検討しておくことが必要です
意匠的には太陽光により明度が高まりますと
楽しさを感じやすくなり
同一色の木部のうち
光の当たらない部分との間に
変化が生まれ
しかも太陽光は斜めに射してくる時間帯が長いため
斜め向きの
さらに時間によって形状の変わる
変化をもつデザインとなります
一方、木材は太陽光の紫外線によって劣化しますので
紫外線による劣化場所と程度の分布は
その紫外線の当たる時間と密度によって決まり
外構部の木材の劣化状況が場所によって異なります
また木材の周辺にある日除けなどの他の外構部材も
別の速さで退色していきますので
これら資材の劣化時間と劣化による色彩・明度の変化に
留意することが必要です
木材の明度が低く、色彩の変化を目指さない場合には
オーニングなどを印象的なものにすることで
楽しさを演出できます
木材の茶色が紫外線で退色して
境界が不明瞭なグラデーションとなり
扉やカーテンと
そしてヘデラによる緑のクラデーション
とのひとつのバランスが生まれる
ということですね
ありふれた建材であっても
窓形状のシンプルな配置と
ペイントと木部扉の対比により
一気に特別感が形成されています
肉厚というマッシブなデザインをただ楽しむという
塗りたてのログハウス
大らかで楽しいですね
型枠の木部がトレースされて
扉にそのままつながって
違和感を消しながら
金物はブラスにして洗練された高級感を保たれています
デザインも秀逸ですが
流石に京都の色使いです
これは伝統色の藍墨茶色なのでしょうか
壮麗な歴史を感じます
結局、人が持つ高い識別能力に堪える意匠とは
素材を選抜してデザインする人との美意識の相克によってのみ
生み出されるということなのですね
球磨ウッド事業部 SSD(SSD材)プロジェクトメンバー