無垢材の分類 2 (SSD材の位置と意味)

2019/03/08

 

住宅建材でもありますSSD材(国産材、球磨材)を

 

取扱わせていただいております弊社によります

 

 

無垢材の分類、第2回

 

 

SSD材はどんな分類に含まれる無垢材で

 

その意味は何か

 

 

についてのご説明となります

 

 

〔分類項目1  樹種及び品種〕

 

 

SSD材は国産材である球磨地域のスギ、ヒノキから製造されています

 

 

球磨杉は九州の高温多湿及びその施業方法により

 

大径木に生育し

 

 

杉材としては高い強度を有しています

 

 

 

〔分類項目2  構造材、造作材、その他〕

 

 

このため、機械等級区分構造用製材(E70以上)の製造が可能となっています

 

 

 

 

 

 

また、九州のスギ特有の葉節(鉛筆の芯ほどの大きさの節)は見られますが

 

 

 

 

 

 

辺材部からは多くの無節、上小節等の採材も可能で

 

 

 

 

 

 

羽目板などの造作材も製造しております

 

 

〔分類項目3  乾燥温度〕

 

 

SSD材は熱処理併用乾燥法により乾燥しており

 

80℃以上40時間の熱処理を行っています

 

 

この結果、100℃以上の高温乾燥による製材品よりも

 

木材の変質等が少ない製材品となっております

 

 

〔分類項目4  芯持ち材、芯去り材(心材と辺材)〕

 

 

球磨杉も大径化が進んでおり、直径が60cmを越えるものもあります

 

 

 

 

 

 

 

また燻煙ガスを使用した熱処理をしているため

 

木材の外縁部の強度が高く

 

 

 

 

 

 

 

芯去り製材としての機械等級区分構造用製材を製造いたしております

 

 

 

 

 

 

 

〔分類項目5  内部応力の残存割合〕

 

 

SSD材の最大の特徴は

 

 

含水率が極めて高いままの丸太のまま乾燥ではなく熱処理を行い

 

そのときに木材の内部応力の多くが緩和し

 

 

その結果、製材品が反ったり曲がったりしにくくなっていますので

 

出荷時の挽き直しが不要で

 

 

使用いただいた方もほとんど変形せずに

 

その製品をご使用いただけるということです

 

 

〔分類項目6  価格帯〕

 

 

以上のとおり、SSD材は国産杉や桧の大径木などから

 

 

変形しにくい構造材(JAS材)や

 

節の少ない造作材を高い歩留りによって製造するものであり

 

 

その結果、製品価格はお値頃となっております

 

 

 

 

 

 

 

特に一般的には節の少ない等級材ほど

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにお得になっているということです

 

 

という訳で

 

 

「SSD」は確かに商標ではあるのですが

 

また、その製材品が非常に特徴的な商品の名称である

 

 

ということのご説明といたします

 

 

 

 

球磨ウッド事業部  SSD(SSD材)プロジェクトメンバー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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