刺さるという目標、沁みるという憧憬

2019/02/08

 

住宅建材でもありますSSD材(国産材)を取り扱わせております弊社(大阪)では

 

球磨杉、球磨桧から製造した多種の商品群を取り扱わせていただいておりますが

 

 

最終的にそれらの商品をお使いいただきます皆様方に

 

どのようにお感じいただくことを

 

理想とするべきなのかについて

 

 

本日は考えてみることといたします

 

 

 

 

 

まず建築物は記憶に残るものでなければならない

 

と考えられます

 

 

観られた方に強く深い印象を与えること

 

 

それがまず求められることです

 

 

 

 

 

形でも良いですし

 

色が組み合わさっても良いですが

 

 

心に、楽しさや明るさや

 

美しさや躍動感などが伝えられるもの

 

 

またデザインと素材感の両方を示せるものでも良く

 

 

 

 

 

緊張感のある形式の中で

 

木材という素材が生きていますね

 

 

 

 

 

木材には国産材のみならず外材にも多くの種類がありますが

 

 

木材はこれまで世界中で良質のものから使用されており

 

年々その質が低下していくことが一般的ですので

 

 

建築物を拝見してその木材の質に驚かされることも

 

しばしばあります

 

 

 

以上のように建築物を拝見して

 

心に強い印象が刻まれること

 

 

いわゆる、刺さることを、建築物の目標とすべき

 

 

そのように考えておりました

 

 

 

 

 

一方で木造建築物は

 

色彩が茶系統になることが多く

 

 

一般的に強い印象を与えるものではなく

 

 

周辺の景色に溶け込みながら

 

心が和み、落ち着きが感じられるものです

 

 

 

 

 

白い壁との対比になっても

 

一気に景色をなごやかにまとめて

 

 

いつしか中心となってしまうものであり

 

 

 

 

 

太陽光を浴びても

 

反射光で目を射るものではなく

 

 

複雑な表面の形態でわずかに跳ね返って

 

淡い抑揚を感じさせるもの

 

 

 

 

 

こんな素材である木材は

 

特に黄色い光と相まって

 

 

暖かい印象を人に与え

 

 

人は時に疲れたり

 

こころ乱れたりすることがありますが

 

 

そんなときには

 

その木材が織りなす風景が傷んだ心に

 

 

ゆっくりと沁みていくもの

 

 

 

木材をそのような素材であると感じていただくことが

 

私たちの願いです

 

 

 

 

球磨ウッド事業部 SSD(SSD材)プロジェクトメンバー

 

 

 

 

 

 

 

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