JAS機械等級区分構造用製材について 2

2018/06/25

 

住宅建材でもありますSSD材を取扱わせていただいております弊社によります

 

JAS機械等級区分構造用製材につきましてのご説明

 

前回3月26日の続きとなります

 

 

その後約3ヶ月が経過いたしておりますが、

 

 

この間に、全国木材組合連合会様から

 

そしてそのホームページ上に

 

 

最下段のバナーにおきまして

 

JAS構造材利用拡大事業が案内されております

 

 

このため、本日はまずこの事業の背景

 

についてのお話となります

 

 

木造建築の歴史が長い我が国では

 

元来、住宅も木造であり

 

洋室は少なく、和室が主体となっておりました

 

 

 

 

 

和室は柱、梁、障子、ふすまなどで構成されておりますが

 

 

 

 

 

当然これらに使用されます木材は

 

外観から見える形で使用され

 

 

微細な感覚を持つ先人は

 

和室が応接間でもあった時代には

 

 

その木材の色艶や木目の幅や間隔にこだわり

 

意匠を凝らしてお客様をもてなしていました

 

 

特にお客様に楽しさや驚きなどを感じていただくため

 

床柱などには

 

節が無く、木目幅が狭くほぼ等間隔の木材が好まれ

 

 

当然柱は外から見える複数面ともそのような形状

 

 

床柱が丸太の場合でも

 

 

単に形状が丸だけではありふれてきますので

 

 

その表面に模様が出るように

 

生育中の立木に凸凹の素材を巻き付け

 

 

また同じ形状ばかりでは

 

お客様も飽きられてきますので

 

 

原木自体が突然変異で珍しい形に変化したものが良い

 

 

でもあまりに表面形状の変化が劇的すぎて

 

かえって人に不快感を与えるものは好ましくない

 

 

 

とお客様への影響を最大限に考えていく木材

 

 

これが役物なのですが

 

 

家の中に和室が減少し

 

洋間が増え、クロス貼りが増え

 

板張りの洋間も少なくなりますと

 

 

このような上質でお値段の張る木材の販売量が減少し、価格も低下し

 

 

これは人工林を数世代にわたり管理されてこられました

 

森林所有者様の、林家の皆様のご経営に

 

 

大きな影響を及ぼしてしまうこととなりました

 

 

一方、バイオマス発電所が各地に建設され

 

経営上の理由により大規模な発電所が

 

ほぼ連続運転されていますので

 

 

廃木材以外にも熱利用としての木材への需要が発生しておりますが

 

 

 

 

 

含水率以外の木材の質はあまり問われず

 

 

その結果値段の安い低品質の木材の需要が急増したのですが

 

 

以前は高値で販売されていた役物という高品質材の需要が伸びず

 

林業経営者が継続して森林を適切に管理していくことができない状況になっている

 

 

このため、JAS構造材利用拡大事業によって

 

 

 

 

 

この良質の木材の構造材としての利用を促進し

 

 

 

 

 

林業経営の適正化を進めようというものなのです

 

 

次回以降に続きます

 

 

 

 

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