住宅建材でもありますSSD材を取扱わせていただいております弊社が
国産材(SSD)ブログにて
前回、壁の羽目板の色合いについてご紹介いたしました
当初、中心部の心材(赤身)は赤色系や薄い黒色系などの色であり
また、外縁部の辺材(白太)は白色が強い茶系統の色であり
それが、1年間の経過の中で
心材(赤身)は色が薄くなり
辺材(白太)は色が濃くなり
その差が目立ちにくくなること
それから良く見ますと
心材(赤身)と辺材(白太)の割合は
あくまで表面ではありますが
大体、半々ぐらいであり
杉材には心材と辺材があり
羽目板には両方使用されています
よくわかりました
ということになりがちなのですが
杉材、特に九州材であります、球磨杉につきましては
「そんなにシンプルなものではありません」
これが本日のお話となります
まず球磨杉の心材と辺材の割合はどの程度なのでしょうか
杉材の部位(根元か梢部か)や
樹齢(生育年数)によって異なりますが
細い径のものですと
と心材と辺材の比率の断面積が似かよったものもありますが
直径が太くなってきますと
もっと太くなりますと
というように心材の断面積が
辺材よりのものよりもずっと広くなっています
結局、径の細い木も太い木も
外周部に一定幅の薄色の辺材部があり
生育が進み太くなりますと
心材部が増えていくことがわかります
確かに心材というものは
辺材に心材成分が付加されるなどにより
形成されていくということですので
生育に伴い、心材部が発達し
その幅が広くなっていくということです
直径の太い球磨杉材では、心材部の幅が広く
心材の割合も高くなっています
羽目板の表面の約半分は辺材でしたので
樹木の表皮に近い所から製材されていることがわかります
それでは球磨杉材の外周部を羽目板等で使用した残りの部分であります
心材部はどこにいったのでしょうか
今回は、SSD材からはあのログハウス材であります
Jログも作られておりますので
Jログ材での心材と辺材の使用割合を調べてみることにします
まず室内のログ材は
上から2段目の一部にだけ
辺材があるように見えます
次に外構材となるログ材は
1段目と3段目の一部に辺材があるように見え
ほとんどが心材から製造されています
別の場所では
3段目と5段目の一部が心材のように見えますが
大半が心材で製造されており
また、断面が円弧型の木材の中心の髄に近い方が
外部の露出面ですので
外部面には辺材は見られず
耐候性が辺材より優れる心材のみで構成されています
結論 SSD材であまり行方がわからなかった心材部が
ログハウス材(Jログ)で使用されておりました
SSD(SSD材)プロジェクトメンバー