住宅建材でもありますSSD材を取扱わせていただいております弊社によります
元、木材(SSD材)の良いところ ご説明、第2回目となります
前回(3月5日号)ようやく、木材から球磨杉材までたどり着きました
球磨地域という産地が明らかですので
もう間違うことはありません
と本当は申し上げたいところなのですが
木材、特に杉材は含水率が高いために
皆様が使用されるまでに
木材をしっかりと乾燥させなければなりません
この乾燥には複数の種類があります
まず、古来より使われている方法
太陽光や風や雨も活用する方法が「天然乾燥」です
製材した木材を桟積みして、自然の光や風、雨に当て
木材の含有成分を少しずつ出しながら、含水率を下げていきます
いくら暑い地域でも、夏期でも40℃にもなりませんので
乾燥に際して木材が最も変質しにくい方法で
長年使用されている乾燥方法ですが
杉のように含水率が高い樹種の場合には
乾燥に長期間を要しますので、多くの在庫が必要となり
木材はかさばりますので、地価が高く、広面積の確保が難しい
大都市域での実施は困難です
次に、45℃程度の温度で乾燥します「低温乾燥」があります
特殊な物資を用いた遠赤外線効果により
木材の内部に熱を加え続け、低温でも乾燥が可能になります
乾燥時間はかかりますが、木材の熱変性も最小限に留められています
乾燥温度を80℃程度に上げていきますと「中温乾燥」となります
温度を上げますと、乾燥時間は短くなっていきますが
木材の熱変性の割合が高くなっていきます
建築の場合には、様々な理由によりまして
計画から施工までの期間が非常に短いこともあり
このような際には木材乾燥期間を最小限にできます
中温乾燥以上の100℃を超えることが多い「高温乾燥」が
使用されることが多くなります
木材の構造は方向によって異なっており
水分のある場所も偏在しておりますため
高温乾燥を行いますと、含水率は早急に低下できるのですが
乾燥応力が発生しやすくなり
木材表面の割れや内部割れが発生しやすくなります
そうなのです
木材の乾燥には多くの種類があり
この4タイプやそれらの混合タイプもあり
木材の反りなどの変形の未然防止をするメリットを得ながら
割れが生じてしまうなどのデメリットを持ってしまい
乾燥方法によってメリットとデメリットが異なります
このため、木材の用途などに応じまして
どの方法で乾燥した木材、例えば球磨杉を使用するかを決めなければ
ならないということなのです
ところで、すみません
話はまだ次回以降に続いてしまうのでした
SSD(SSD材)プロジェクトメンバー