商品と価値
2023.07.06 UP

家族になるキッチンを作る
株式会社 矢島のものづくり

今回インタビューさせていただいたのは…

株式会社システムヤジマ M様

今回はキッチンを作られて60年以上の歴史を誇る株式会社 矢島の諏訪工場に伺い、営業であるM様に株式会社 矢島のものづくりのこだわりから、キッチンに対する熱い思いまで、様々な目線でインタビューさせていただきました!

システムキッチンの矢島とは…?

矢島様は60年以上ステンレスの加工に特化した会社で、長年キッチンを作り続けていらっしゃいます。
作られているキッチンは大手メーカーのOEM商品からオリジナルキッチンまで幅広い種類を展開しています。

矢島様ならではの「ものづくり」

 

紅中:矢島様はステンレスを長年取り扱っているとのことですが、矢島様ならではのステンレスのこだわりがありましたら教えてください。

Mさん:矢島は、ステンレスを使用したキッチンを作り続けて60余年です。
キッチンカウンターにおける最適な材料として、当社はステンレス材を主に利用しており、サビ難く頑丈(多少手荒に扱っても大丈夫)な材料として取扱いしています。
素材の良さを前面に引き出せる材料として、またお客様のニーズを職人の技術で形にできるものとして、こだわりを持って製作しています。

紅中:矢島様はキッチンを確定受注生産で長く扱っていらっしゃいますが、なぜ確定受注生産でキッチンを扱っていらっしゃるのですか?

Mさん:少量多品種に対応したいからです。基本的に規格品をライン生産をしていると、決まった形の商品でしか対応できません。
私たち矢島は、色々なお客様のOEM/ODM品を製作していることもあり、色々なお客様の多種多様なご要望に応えるためにも確定受注生産という形を取っております。

紅中:一般の施主さんから直接矢島さんにオーダーキッチンを依頼されることもあるのでしょうか?

Mさん:あります。
近年はお施主様のこだわりが強く、情報収集もしっかりとされていて勉強もされているので、むしろ私たちが勉強させていただくこともあります。
基本的に「お客様が叶えたい」を形にしたいので、相談を貰ったご要望に対して私の持っている知識と経験をお伝えしながらお客様と形作っています。

少量多品種に応えるために

 

紅中:矢島様では職人の方が加工を担当する部分とライン生産を両方有していると伺っていますが、職人技とライン生産の組み合わせのメリットとはどのような点でしょうか?

Mさん:少量多品種に通ずるところなのですが、1つの商品を作るための設備を投入するとできる幅が決まってしまうんです。キャパが決まってしまうと、それ以上の生産が出来なくなってしまうので。
その分、職人さんの場合はその人の熟練度などによってできる幅がすごく変わるので、多品種にお応えするために、職人の技術やそこをつかさどる指示系統の特化に努めて、設備投資などの部分を補っています。
職人さんとは相反して、ライン生産には正確により品質良く、決められた時間内で作るなどのメリットを生かし、職人技とライン生産のいいとこどりで、価格のメリットも残しつつ技術で補っていくハイパフォーマンスを提供できる点だと思います。

紅中:職人の技術に投資するとのことでしたが、機械でなく人の手で作業するからの良さを教えてください。

Mさん:機械に頼っていない分、細かい加減も含めて対応できるところですね。
また、“一点物の価値”という付加価値は職人技でしか出せないのではと思います。ライン生産では出せない職人技ならではの“一点物の価値”も良さのひとつだと思います。

キッチンをどう使っていただきたいか

 

紅中:矢島様のHPには「単なる道具としてのキッチンを製造するのではなく、キッチンのある⽣活を創造します。」とありますが、“キッチンのある生活を創造”とは具体的にどのようなものでしょうか?

Mさん:キッチンは調理のための道具であると同時に暮らしの風景を構成する家具でもあります。
道具としての使いやすさはもちろん、室内の風景としてふさわしいことも求められます。その点、ステンレス素材は、汚れや熱にも強く、ハードな使用にも耐え長年にわたって清潔に保てます。
また、独自の仕上げによるステンレス扉は室内の風景の質を高めることができるこだわりの扉です。このようにステンレスキッチンは道具としても風景としても長く愛着を持って使っていただけると思います。

紅中:キッチンは単なる道具ではないということですね。それでは、そんなこだわりのあるキッチンをMさんとしてはどのように使ってもらいたいとお考えですか?

Mさん:私自身の考えとしてはキッチンを“家族”としてお使いいただければと思っています。道具の一部、消耗品ではなく、家族の一員としてキッチンを愛してくれる人に使っていただきたいです。家族として、ステンレスを使っていく過程でできるキズも愛していただいて、“家族の歴史”や“共に過ごした時間”として大切にしていただければと思っています。
普段、キッチンからお客様の夢を叶えるお手伝いをさせていただいているので、愛着を持って家族として扱っていただける方に使ってもらえると私としては嬉しいです。

紅中:“道具ではなく家族としてキッチンを使ってほしい。”とてもいい言葉ですね。
今回は貴重なお話ありがとうございました!

Mさん:ありがとうございました。

ヤジマのキッチンを実際に見るなら…

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