住宅建材でもありますSSD材は
まだ全国でも珍しい、日本農林規格機械等級区分構造用製材品であります
以前その理由については後日に、とお伝えいたしておりました
近くお盆を迎え、弊社もお休みをいただきます関係で
ブログでのご報告間隔が狭くなります今週を利用させていただきまして
1回では説明しきれないこの理由につきまして
2回に分けてご説明いたします
まず、今回の杉につきましては日本固有の種ではありますが
古事記にも登場する樹木で、古くから国内の広範な地域で生育しており
現在の国内での杉人工林は全府県に及び
合計面積は平成24年3月末には447.5万ha(林野庁業務資料)となっており
ha当たり平均3,000本が生育していると仮定いたしますと
全国に134億本の杉材が生育していることとなります
その主な産地毎の杉の名称は
東北森林管理局HPには、秋田杉、金山杉、気仙杉、天竜杉、北山杉、吉野杉、魚梁瀬杉
日田杉、市房杉、屋久杉など、と記載されておりますが、この他に
栗駒杉、西川杉、山武杉、三河杉、河内杉、智頭杉
木頭杉、小国杉、球磨杉、飫肥杉(他各都道府県に多数)など
多くの地域に生育する杉があります
さらに、この各産地の杉は複数の品種で構成されています
例えば、宮崎県木材技術センターほかの資料によりますと
飫肥杉には、アカ、アラカワ、ハアラなど15品種があるとされており
全国では数百の杉の品種があるとされています
これらの品種が強度的にほぼ同一であれば、あまり品種区分の意味がないのですが
品種によってその強度に差が見られます]
実は弊社が使用していました杉原木も、以前は球磨地域以外の産地のものでした
しかし構造材としての強度が出にくく
試行錯誤の結果、樹木として強度がある、現在の球磨杉を使用することといたしました
この結果、まず第一段階であります、樹木の強度確保は可能となったのですが
杉は谷筋に生育する樹木で
原木の平均含水率は100%以上にも及ぶ樹種ということもありまして
単に球磨杉を使用するだけで
日本農林規格機械等級区分構造用製材品を製造することは
難しいことでした
(今週末の2に続きます)
SSD(SSD材)プロジェクトメンバー