TRY IT.
2025.12.18 UP

【連載4/5】
徹底的に人と向き合う
紅中独自の採用スタイル
~新入社員研修編~

前回は内定者へのフォロー体制について、人事課課長のCさんにインタビューをおこないました。
今回は、入社後に実施される新入社員研修についてのお話。各プログラムの狙いや、紅中ならではの体験型研修を導入するまでの流れなど、詳しく聞いてみましたよ!

研修内容や狙いについて

 

VENICHU MAGAZINE編集部(以下、VM):入社後の新入社員研修は、どのようなことを実施していますか?また、それぞれのプログラムの目的も教えてください。

Cさん:約1か月間の研修の中で様々なプログラムを組んでいますが、目的としては大きくは3つあります。
①紅中社員としての配属前の準備、②会社のことを知る、③同期との仲間意識作りの3つです。

①は、商いをするうえでの心構えを描いた動画などを通して、紅中が大切にしている精神を知ってもらい、他にも紅中の文化やルール、システム、ビジネスマナーも学んでもらいます。
②は会社説明会や選考期間中に色々話は聞いてもらっているものの、実際は会社の中に入ってからでないと分からないことだらけだと思うので、各部署の説明・研修や、外部研修の中でしっかりと目で見て体験して学んでもらう。ここがウェイトとしては50%を占めている感じです。
あと③に関しては、せっかく新入社員が揃う研修なのでオリエンテーション的な要素も用意し、今後配属先がそれぞれ別になっても相談できる仲間でいられるように、良い関係性を作ってもらえるよう意識しています。

 

VM:本当に色々な研修で盛り沢山な1か月間ですよね!ちなみに、それらの研修を通して配属先を決める際にチェックしているポイントなどはあるんですか?

Cさん:これに関しては答えがないので探り探りですが…
少なからず、どういったところに興味が向いているのかと、素が見え始める頃なので本当の性格という部分は、一人一人改めて見るようにはしています。 皆それぞれ、選考期間とは違った一面が見えてくるんですよ。
そのあたりを鑑みて、個人の希望も考慮した上で人事課内で一度配属案を決め、あとは役員が最終決定をするという流れになっています。

紅中ならではの研修について

 

VM:様々な研修の中でも、「これは紅中ならでは」と言えるようなものはありますか?

Cさん:「くれなゐの森こうべ六甲」の森林整備活動は、紅中ならではのプログラムだと思います!
紅中の事業の根幹である森と関わる機会を増やし、森林での体験を通じ自然素材そのものや自然の厳しさを学ぶ。木材・木質素材を扱う企業として、森と街をつなぐ活動を今後も続けていきます。

くれなゐの森こうべ六甲についてはこちら!

あとは冒頭で少しお話しした、”商いをするうえでの心構えを描いた動画”というのは、これまで代々受け継がれてきた、紅中が大切にしている根本的な考えを知るためのビデオなんですが、これは歴代の先輩社員たちが数十年も見てきたものなんです。
これまで一度も途切れずに、今もなお続いているというのは弊社ならではの伝統かなと思います。

 

VM:新しいことに挑戦するイメージが強い紅中ですが、そういった伝統もしっかり守られているんですね。
くれなゐの森や工事課の施工研修、メーカーショールーム見学など、座学だけではない社内外問わずの体験型研修が新入社員には人気のようですが、このような研修は以前から実施されてきたのでしょうか。

Cさん:私が今で8年目になるんですが、ちょうど私が入社した年からこのような研修が始まりました。それまで3~4名の少数の採用だったので、研修も2週間程度で終わっていたと聞いています。
採用人数を増やし始めたタイミングで座学以外の研修も取り入れ、時間をかけておこなってきました。

 

VM:新しいプログラムを取り入れる際は、どのように案を出し、形にしていくのでしょうか?

Cさん:その時々の社内の新しい動きによって、新人研修に取り入れられそうなものは新プログラムとして組み込んでいく感じですね。
くれなゐの森も国道交通省六甲砂防事務所さんとのご縁があり、森林保全活動に参加させていただけるようになったタイミングで研修に取り入れました。他にも、既存社員が外部研修を通して講師として教えられるようになったプログラムを取り入れてみたり、SDGsやESGなど様々な社会課題に対して会社が取り組んできたものを取り入れたり。
会社の動きと連動しながら、毎年色々なチャレンジをしています。中途採用の社員も一緒に参加するケースもありますね。

課題や今後の展望について

 

VM:現状の研修内容や期間について、どのように感じていますか?良いと思っている点や、課題等あれば教えてください。

Cさん:理想を言うと、すべての部署に一週間ぐらいずつ仮配属と言う形で配属させ、しっかりと学ばせてあげたいです。数年前に一時期実施していたことがあったんですが、やはり受け入れ部署側の負担が大きくて今は辞めてしまいました。
ただ、その研修を受けた時代の社員は部署への理解度が深かったので、やはり効果はあったと思います。今後どのように上手く取り入れられるかが課題ですね。

 

VM:今後取り入れてみたいと考えている研修は何かありますか?

Cさん:重複してしまいますが、各部署の仕事を経験させてあげる時間を増やしたいのと、あとはお客様先へ営業と実際に同行させてもらえるまでできたらいいなと考えています。
営業が普段お客様とどのような話をし関係性を構築しているのか、現場を見て学ぶのが一番の勉強になると思います。

今回は新入社員研修にフォーカスを当ててお届けしました。
社会人の第一歩を踏み出す新入社員に向けて、これからの紅中での働き方の軸を作るような創意工夫が込められたプログラムがたくさん用意されています。伝統も守りつつ挑戦を続ける姿勢には、紅中の精神が反映されています◎
次回の連載第5回は最終回!人事課課長のCさんに、人事のお仕事についての想いをたっぷりとお聞きしています。
お楽しみに♪