こんにちは、第四営業部 第3チーム 濵上(はまがみ)です。
合板(ごうはん)というベニヤ板の販売に始まり、昭和26年の設立から70年目に当たる当社ですが、今では
合板だけでなく、病院・福祉介護施設向けを中心に、施設用家具や店舗什器(じゅうき)の製造・販売を行っております。
本日は、その家具を構成する材料、取り分け「化粧板」についてお話ししようと思います。
皆さんは、「化粧板」というものをご存知でしょうか?
これは「けしょうばん」もしくは「けしょういた」と読みます。
一般的に、合板やMDF、パーチクルボードといった木質資材、または石膏ボード等に木目等の色柄の付いた
紙やフィルム、天然木を薄くスライスしたものを貼った板のことを指します。
では、化粧板にはどのような種類があるかを見ていきましょう。
高圧メラミン化粧板
メラミン樹脂・フェノール樹脂を印刷紙・クラフト紙にそれぞれ含ませ乾燥させたものを、複数枚重ね合わせ
高温・高圧でプレスし形成した、高機能な板です。
表面が硬く、耐汚染性・耐摩耗性・耐熱性・耐水性に優れ、キッチンカウンターや家具等、特に物が置かれる
ところに多く使われます。
木目だけでなく、石目や単色、幾何学模様等のデザイン性の高い柄も作れ、さらに表面に凹凸の付いたものも
あります。
ただ、厚み1mm程度とそのままでは薄く衝撃に弱い為、基材に貼り付けて使用されます。
低圧メラミン化粧板
木質資材を基材に、その表裏面にメラミン化粧含浸紙を直接熱圧成型した化粧板です。
高圧メラミン化粧板との違いは、高圧メラミン化粧板はメラミン樹脂含浸紙とフェノール樹脂・
クラフト紙のみを積層して熱圧成型する厚さ1mm程度の樹脂化粧板であるのに対し、低圧メラミン化粧板はMDFやパーチクルボード等の木質資材と表裏の樹脂含侵紙が一体になった板となります。
その為、高圧メラミン化粧板であれば別に基材と接着しなければならないところを、低圧メラミン化粧板で
あれば既に基材と接着された完成した板なので、それが不要です。
つまり、工場での加工時間・コストを削減できます。
突板化粧板
木質資材に、天然木を薄くスライスした「突板」と呼ばれる単板を貼り合わせたものです。
より本物の木材に近い木目や風合いを楽しめ、さらに丸太から切り出す無垢材と比べて反り等が少なく、
扱いやすいのが特徴です。家具・フローリング・壁面等に使われています。
ポリエステル化粧板
化粧紙と木質資材を貼り合わせ、その上にポリエステル樹脂を流し固めたものです。メラミン化粧板よりは
傷・熱には弱いものの、その分安価でコストパフォーマンスが良い化粧板です。
また、既に合板・MDFに貼られた製品となるので、高圧メラミン化粧板は基材と貼り合わる工程が必要な分、
1工程少なくて済みます。
施設向け家具では、メラミン化粧板とポリエステル化粧板を組み合わせて家具を作る仕様が多く
採用されています。
プリント化粧板
合板やMDFに、木目等を印刷した紙を貼ったものです。メラミン化粧板やポリエステル化粧板のように表面をコーティングしていない、もしくは薄いコーティングしか施されていない為、今回ご紹介した化粧板の中では
最も強度の弱い化粧板となります。
ただ、最も安価である為、強度の必要ない部分への使用等、コストを抑えたい時には使われます。
この他にも、オレフィンシート(ポリプロピレン・ポリエチレン等でできた非塩ビシート)を貼ったものも
あり、使用箇所やコストに合わせて使い分けられ、家具を構成しています。
当社でも、ご紹介した化粧板等を使い、全国の施設・住宅へ様々な家具・什器をご提案させて頂いております。
病院 老健 特養 店舗 オフィス 商業・公共施設等、多くのジャンルに対応が可能です。
お客様とのお打ち合わせから納品までを一貫して行うことができますので、家具についてご検討される際には、お電話やメールでお気軽にご連絡ください!