みなさん、こんにちは!一岡です。
9月2日に滋賀職業能力開発校短期大学校で開催された
「構造実験会」に参加してきました。
簡単にいうと、どのくらいの強度を有しているのか、
どの部位がどのように変形するのかといった内容を見学してきました。
一部ですが紹介させていただきます。
土台と柱を組んだものを上向きに加力し、どの部位に変化が現れるか確認する実験です。
この場合は土台が柱に引っ張られる様に変形してしまっています。
筋交(強度を上げる為に斜めに入っている材)が加力に耐えきれず
節の部分で折れてしまっています。
筋交が折れる際には小さいながら歓声が上がりました。
木材の強度と節の大きさには密接な関係性があり、節が大きいほど強度が低くなります。
壁柱 タイプ1です。
施工が難しいですが、加力されるほど強度が上昇する頼もしい壁です。
私はまだ読んでいませんが「耐震シェルターがわかる本」に
詳しい内容が記載されているので、興味がある方は読んでみて下さい。
京都営業所で使われているタイプ4についても詳しく記載されています。
書籍では壁倍率1.1倍ですが実際は2倍近くあります(タイプ1)。
伝統工法を用いた耐力壁です。二本の木材を貫通させ、
込栓(木の釘)を差し込み固定しています。
粘り強く、加力されるほど強度が上昇します。
十字の形で固定されている箇所は、
対角線上に圧縮する箇所と隙間ができる箇所があり
この十字の部分が多いほど強度が上昇します。
色々な構造実験を見させて頂いた結果、
木造建築は奥が深い!と感じました。
何代にもわたり住み続けられる丈夫な建築物を建てるには、
使用する木材の特徴を知る事が大切だとも感じました。
私にとって初めての経験が多い一日となり、とても勉強になりました。
参加させて頂きありがとうございました。
以上、一岡でした。