みなさんこんにちは。開発営業グループのTです。
今回は紅中が製品化している『球磨杉・桧』という木材で障害者ケアホームを木造
軸組工法で上棟いたしましたので紹介します。
『球磨杉・桧』とは?
紅中が連携を組んでいる熊本県球磨郡を中心とした地域の林業関係事業者(森林
組合、木材センター、製材所、プレカット)と共同で開発した国産無垢乾燥材で、木
材に機械化等級グレーティングによるヤング係数・含水率を木材に印字した商品で
す。
球磨杉 管柱 ヤング係数E-70 含水率D-20
今回はこの球磨杉・桧を使用して住宅ではなく障害者のケアホームを建築中です。
障害者施設なのに木造で大丈夫?という声も聞こえそうですが、実は「燃え代設計」
という設計手法で、木造でもこういった建築物が可能なんです。
燃え代設計とは?
もし火災にあっても、あらかじめ燃え代を考慮して、表面が燃え進んでも芯部が一定
時間強度が保てるように木材の厚みを増しておくことで準耐火建築物の構造として
認められるものです。
今回採用していただいたのは
梁 5M 195×518
柱 6M 195×195
このような大きな柱と梁で乾燥木材を用意するのは実は困難なのですが、紅中の
『球磨杉・桧』は比較的容易に手に入れることが出来ます。
何故かといいますと、現在九州地方では戦後に植林された人工林の多くが
・大径化していて直径40㎝を超える丸太が多い
・紅中が産地と共同で行っている中温域でのくんえん熱処理と自然乾燥の複合に
よる乾燥法で大きな柱や梁も容易に乾燥させることが出来るためです。
今回は他に球磨杉の板材を野地板に使っていただいたり、
大きな梁を現し(あらわし)に使っていただいたり
結構見ごたえのある建物になりそうで、今から完成が楽しみです。