前回の記事では、リネアタラーラのものづくりや、お客様と向き合う姿勢についてご紹介しました。
今回は視点を変え、同社を率いる門田代表にフォーカス。売上の伸び悩みに苦しんだ時代、自社工場やショールームへの投資、そして全国展開への想いなど、これまでの歩みとこれからの展望について伺いました。
ーこれまでを振り返って、最も苦しかった時期はいつでしたか?
門田:売上の壁にぶつかっていた頃ですかね。
8年から9年ほど伸び悩んでいて、私自身その頃は営業をしていたのですが、会社もどうしたら次のステージに進めるのかずっと考えていたと思いますね。
今振り返っても、一番苦しかった時期だったと思います。
ーその状況を変えるため、どのようなことに取り組まれたのでしょうか?
門田:大きかったのは自社工場とショールームです。
当時は「工場を持てば変わる」「ショールームを作れば変わる」と考えていました。
ただ、実際はそんなに簡単ではなかったですね。投資は大きいし、思ったように成果も出ませんでした。
それでも続けてきたから、今があるんだと思います。
ー今だからこそ分かることはありますか?
門田:やっぱり焦ってはいけないということです。
会社って急には変わらないんですよね。積み重ねるしかないんです。
ー自社工場やショールーム以外で、印象に残っている挑戦はありますか?
門田:「キッチングランプリ」ですね。
モダンリビングさんと一緒に7年間開催しました。全国から300作品ほど集まったんですが、それが本当に財産になりました。
ーどのような点が財産になったのでしょうか。
門田:全国の優れたキッチン事例や設計思想に触れられたことですね。
「こういう考え方があるのか」「こういう納まりがあるのか」と学ぶことがたくさんありました。
あの経験は今のリネアタラーラにも活きています。
ー門田代表ご自身は、どんな仕事にやりがいを感じますか。
門田:挑戦できる仕事ですかね。人がやらないことの方が面白いんですよ。
ー特に印象に残っている案件を教えてください。
門田:7メートルほどあるガラス天板のキッチンです。
しかもシンク用の穴加工が必要でした。
日本では難しかったので、中国で製作したんですが、何枚も割れて失敗を繰り返してやっと完成した際には達成感がありましね。
ー時間と労力がかかりそうなお仕事ですね、、、
門田:もちろんです。でも、他の人がやらないことを実現するのは、この仕事ならではの面白さだと思っています。
また、お客様と何回も打ち合わせを重ねてできあがるものでもあるので、完成品を見て喜んでいただけることが本当に嬉しいです。
「この話す時間が無くなると思ったら寂しい」というお言葉をいただいたときはすごく嬉しかったです。
ー今後の目標について教えてください。
門田:全国展開ですね。
ただ、店舗をどんどん増やしたいという話ではないんです。
ーどういう形を思い描いているのでしょうか。
門田:全国には優秀なオーダーキッチンの人材がたくさんいます。
そういう人たちとつながり、知識や技術を共有できる仕組みができたら面白いと思っています。
同じ看板のもとで協力できたら、業界全体ももっと良くなるんじゃないでしょうか。
ー海外メーカーについてはどのように感じていますか?
門田:本当にすごいですよ。開発力も規模も違います。
だからこそ、日本の技術や職人の力をうまく活かしていく必要があると思っています。
ー紅中グループの一員となった今、どのようなことを感じていますか?
門田:やっぱり安心感がありますね。
事業を次の世代へどうつないでいくかを考えるので。そういう意味では本当に心強いです。
ー今後、グループ内で期待していることはありますか。
門田:工場同士の連携だったり、人材交流だったりですね。
お互いのことを知れば、もっと一緒にできることが見えてくると思っています。
ー最後に、紅中グループの皆さんへメッセージをお願いします。
門田:まずはお互いを知ることだと思います。知ることで、新しい可能性が生まれる。
それがグループの面白さだと思いますね。
リネアタラーラ社員と紅中社員との交流会の様子
売上の伸び悩み、自社工場への投資、新たな挑戦の数々。門田代表のお話からは、現状に満足せず挑戦を続ける姿勢が伝わってきました。
その視線の先にあるのは、リネアタラーラの成長だけではありません。業界全体や次の世代、そして紅中グループとの新たな可能性についても語る姿が印象的でした。
これから一緒に新しい挑戦ができることをたのしみにしております。
取材協力


